『コードギアス 復活のルルーシュ』は10年越しのトゥルーエンド 映画ネタバレ感想

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2006と2008にTV放映された「コードギアス 反逆のルルーシュ」から2017~2018年にはテレビシリーズを再構成した劇場版3部作が公開されそしてこの度、10年の時を経て完全新作劇場版として製作された『コードギアス 復活のルルーシュ』を見てきました。

 

10年の時を経て復活したルルーシュの物語

劇場アニメ製作の報を聞いた時にはTVシリーズできちんとまとまって終わってるのに今更、無理矢理な続編とかだったら簡便してくれよ…と「宇宙戦艦ヤマト2」や「ヱヴァンゲリヲン」みたいにまだやるつもりかとは思ったものの、だからと言ってここ10年くらいのアニメでは一番ハマったアニメだったのでとりあえず見ないという選択肢はありませんでした。

 

TVシリーズでは最後はルルーシュの死によって償われ、作中での決着がついたもののラストのカットで実は生きてるのでは?とも受け取れるような余韻のある終わり方していて、その生死がファンの間で議論になったりしていましたが、今回の映画化でその生存がようやく公式発表されてなんだかんだで生きてて良かったと嬉しく思います。

 

新作の内容に関してはずっと不安視していたのですが、映画公開が近づくにつれて監督や声優のインタビューに触れる機会も増えてきてスタッフのプレッシャーや意気込みなど作品を大事にしているという想いが伝わってきて、これは心配する必要なさそうだなと安心して見に行く事が出来ました。

 

劇場3部作で予習しておくべし

今回の映画はTVシリーズの続編ではなく2017~2018年に公開されたTVシリーズを再編集した劇場3部作の続編になります。

劇場3部作は尺が短く編集されていることで所々で大きくTV版とストーリーが変化している部分があります。一番の変更点はシャーリーがラストまで生き残っていてジェレミアと共にルルーシュの味方になり、ルルーシュの生存を知っている数少ない人物の一人になっています。

あとはラストシーンも映画に繋がるラストに作り直されていますので三作目の『皇道』だけでも見ておくとよいでしょう。

 

ストーリー

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ゼロレクイエム・ルルーシュの死から2年。世界は平和な日々を謳歌していました。難民キャンプの慰問に訪れていたナナリーとスザクが謎のKMF(ナイトメフレーム)の襲撃を受けてスザクは応戦するもなぜか動きを先読みされ敗れてしまう。

そして2人は謎のテロリストたちに連れ去られてしまいました。

 

中東ではルルーシュを連れて旅しているC.C(シーツー)が居ました。しかしルルーシュはまるで廃人のようでもあり曖昧な状態になっていていました。ジグルスタン王国にたどり着き宿に泊まる2人。

その夜、2人の泊まっている宿が武装集団に包囲されてるのに気が付きます。すぐに自分たちを狙ったものではないと気付き、巻き込まれないように警戒しますが何者かが部屋に突入してきました。C.Cは銃を構えて応戦しようとしましたがその相手はかつての仲間、紅月カレンでした。

 

シュナイゼルの密命により「黒の騎士団」のカレン、ロイド、咲世子の3人はナナリーとスザクの捜索に来ていたところを包囲されたのでした。

追っ手を撃退したカレンらはC.Cも一緒に場所を移そうと提案しますがC.Cは言いづらそうに連れが居ると言うとカレンは部屋の隅で何かに脅えるようにしてうずくまっているルルーシュを見つけます。

 

死んだはずのブリタニア皇帝ルルーシュの存在に驚く一同。しかしルルーシュはカレンの事も分からず取り乱して脅えかつてと別人のような異常な状態になっていました。

 

愕然とした表情でこれはどういう事なのかC.Cに問い詰めると、それはルルーシュでありルルーシュではないと言います。

ゼロレクイエムの後、シャーリーとジェレミアがルルーシュの遺体を回収していましたがルルーシュは精神世界である「Cの世界」でルルーシュの父・シャルルからコードを受け継いでいて不老不死となっていました。

しかしCの世界が壊された事により、肉体は再生したものの精神が元に戻らずルルーシュは器だけの存在となっているのだと説明します。

C.Cはルルーシュの精神を取り戻すため世界各地のCの世界に繋がる遺跡を渡り歩いていました。ジグルスタン王国にある「嘆きの峡谷」の地下深くにCの世界へと繋がる神殿がありそのためにに来たのだと明かします。

 

嘆きの峡谷は現在では刑務所になっていて、C.Cとカレンたちは囚人のふりをして内部にもぐりこみます…

 

生き返ったルルーシュ

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ゼロレクイエムの後でルルーシュが生存しているとしたらまずコードを受け継いで不老不死になっているのは間違いないはずと思ってはいましたが、まさかこんな廃人みたいな状態にルルーシュがなっているとは思わずに絶句してしまいました。

彼の事だから全て計画済みで世界中を騙して死んだと偽装し表舞台から消えた後はC.Cと2人で幸せに暮らしていると思っていたら、C.Cがずっとルルーシュの介護しながら旅してたなんて辛すぎます。

 

以前はルルーシュに寄生して食って寝てるだけだったあのC.Cが献身的になっていて手の込んだ料理を作って食べさせようとするのですが、ルルーシュが暴れて料理をひっくり返すわC.Cに手をあげて流血させるわもう見ていられない状況に…

そんな変わり果てたルルーシュの姿を見せられ号泣してしまうカレン。

後にちゃんと復活するとは分かっていても本当に見ていて胸が苦しかったです。

 

不老不死のコードをC.Cからではなくシャルルから受け継いでいたというのは、なるほどその手があったかと感心しました。そのような考察をしている人もいたようですが私は全く考えついてませんでした。これならC.Cとルルーシュのどちらか片方だけが永遠に生きるという寂しい思いもしなくて済みますしね。

 

シャーリーがルルーシュの生存に一枚噛んでたという展開も良かったですね。ずっとルルーシュの力になりたいと思っていた彼女ですが、TV版での彼女は父親を戦闘に巻き込まれて死に別れ、さらに記憶を消されたり書き換えられたり、また記憶が戻れば口封じの為に殺されたりと悲劇のヒロイン過ぎたのですが

先の劇場3部作で尺の都合から父親の死からマオ編辺りがゴッソリ無かった事になりロロによる口封じも行われず生存ルートに入り救済されました。

 

シャムナの『予言の力』

今回の黒幕であるジルクスタンの聖神官・シャムナ。彼女の持つ予言の力によりジグルスタン王国を武力による勝利へと導き続けてきました。

彼女の持つ正確な予言により弟のシャリオや親衛隊のシェスタールらを動かし勝利をし続けてきましたが、彼女の予言の力の秘密はギアスによるループの能力だったのです。

シャムナのギアス能力は彼女自身が死んだ時に初めて発動するタイプのギアスで時間を6時間遡る能力だったのです。

 

彼女は時には自害して時間を戻し自分の経験から予言を受けたという形で部下に指示を出していました。彼女はナナリーを使ってCの世界にアクセスし6時間しか遡れないという能力の制限を無くそうと考えていました。

 

ルルーシュたちによる決死の襲撃を幾度もループする事により対策を立てるシャムナ。ルルーシュは初めは自分の作戦が漏れている?と考えていましたが状況から敵が何らかのギアスを使っていると断定します。

まずは自分の思考を読むタイプの能力と疑い、事前に考えられる限り用意した複数の作戦をギアスの効かないC.Cにランダムに選ばせ代わりに指示を出させて、ルルーシュにもどの作戦で動いてるのか分からない状況を作るも、その作戦も対策をされ続けます。

 

ルルーシュは考えを絞り込んでいき、やがて敵の能力の秘密にまで辿り着きますが発動条件だけがまだ分かりません。

ルルーシュはブラフによる賭けに出ます。シャムナと対面したルルーシュは「まさか俺と同じギアスを使えるとはな…」と語りかけます。

それを聞いたシャムナ自身ここまで何度も追い詰められた事から本当に同じ能力者なのではないかと疑心暗鬼になります。

隙を突いて親衛隊がルルーシュを取り囲みますがそこで「殺すな」と命じた事で発動条件がシャムナの死であると断定します。シャムナの命令で取り囲んでいたと思われた親衛隊は既にルルーシュのギアスがかかっていて逆にシャムナが拘束されてしまいます。

 

進入経路が突貫工事で塞がれていた事から工事の行われた時間を調べ、シャムナが遡れる時間が数時間であることまで特定していました。

ルルーシュはシャムナのループを封じるため、眠れとギアスをかけます。そして10時間後に神殿を爆破するように指示します。ループしたところで眠ったままでは何も出来ないだろうと…

 

C.Cトゥルーエンド

シャムナを無力化し指揮系統が混乱したことでルルーシュたちは勝利し妹ナナリーの救出にも成功します。

死んだものと思っていた兄・ルルーシュとの再会を果たしたナナリーはまたお兄様と一緒に暮らしたいと願い出ます。そこにはスザクも居ます。

そのやり取りを見ていたC.Cはそこに自分の居場所がない事を察し、黙って立ち去ります。

 

人知れず丘を越えて去ろうとしていたC.Cを息を切らしながらルルーシュが追ってきました。相変わらず体力が無いなとルルーシュに悪態をつきますが、ルルーシュは自分も一緒に行くと言い出します。ナナリーやシャーリーはどうする?と聞かれるとナナリーにはもう独りで生きられるといい

ルルーシュはC.Cと同じ刻を生きる決意としてルルーシュ・ランペルージからとってL.L(エルツー)とこれからは名乗ると宣言。その言葉にC.Cは目を見開き目を潤ませ涙を流します。

 

まとめ

ついに10年越しでようやくC.Cとルルーシュが公式で結ばれました。『R2』や『皇道』の終わり方も理想的な終わり方をしていたと思っていましたがそれらはマルチエンディングみたいなものだと自分は捉えていて、『復活のルルーシュ』で本当に見たかったエンディングにやっと辿り着いたというのが感想です。

 

最後はルルーシュとC.Cが新たな人物に力を与えるための契約を迫る場面で終わります。不老不死となった2人が旅立ってからどれだけの時間が経ったのか分かりませんがもうどちらかが孤独になるという事はないでしょう。

自分の中で上がってたハードルをさらに越えてくれたなという印象です。

それでは以上、『『コードギアス 復活のルルーシュ』は10年越しのトゥルーエンド 映画ネタバレ感想』でした。