映画『ボヘミアン・ラプソディ』あらすじ・感想 今QUEEN(クイーン)が蘇る

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11月9日、待ちに待った映画『ボヘミアン・ラプソディ』の日本公開が始まりました。海外では先立って公開されてなかなか評判もよく好調な出だしだとの噂を耳にしながらも、まだ不安な気持ちと自分の中のハードルが上がりすぎてるような複雑な心境で映画館に向かいました。

事実を元にしてるのでネタバレもなにもないよねという事で気にせず内容にも触れてレビューします。

 

www.youtube.comもうトレイラーの時点で期待しかありません。製作者の愛を感じます。

 

故・フレディ・マーキュリーの姿を描いた伝記的映画

1970年代に世界的に最も成功した伝説的ロックバンド『QUEEN(クイーン)』とそのボーカリスト、フレディ・マーキュリーの壮絶な半生が描かれます。

タイトルとなっている『ボヘミアン・ラプソディ』はQUEENを代表するヒット曲で1975年に発表されたフレディ作曲の曲でビートルズやレッドツェッペリン、エルトン・ジョンを押さえて本国イギリスでは9週連続シングルチャート1位という偉業を成し遂げた楽曲です。

同時にこの曲のプロモーションビデオが製作されましたが今ではレコードのプロモが製作されるのは当たり前となっていますが実はこの楽曲用のプロモが世界初のプロモーションビデオで音楽業界以外にも影響を与え多くのパロディも作られました。

 

楽曲『ボヘミアン・ラプソディ』は6分を超える長編音楽でその異例の長さから当初は関係者達の間でラジオで流せないから曲を短くカットするよう要求されたりもしましたが、そのまま発表してそして大成功を収めました。

この曲の特徴としてオーバーダビング(被せ録り)を繰り返した多重録音など複雑な構成のためライブステージでの完全再現はバンドメンバー4人にも不可能であり、かなり実験的な曲でした。

 

キャスト

監督

ブライアン・シンガー

出演

フレディ・マーキュリー(ラミ・マレック)
メアリー・オースティン(ルーシー・ボイントン)
ブライアン・メイ(グウィリム・リー)
ロジャー・テイラー(ベン・ハーディ)

 

 

あらすじ

1970年インド系イギリス人の「ファルーク・バルサラ」は芸術を学びながら夜は地元のライブハウスに入り浸っていました。ある日「スマイル」のライブを見たバルサラは興奮して公演後のメンバーたちに駆け寄るが、ボーカリストがソロでやっていくといって脱退した直後でした。

なら新しいボーカルを探さなきゃねと言い、その場でアカペラを披露して自分をメンバーに売り込むバルサラ。

バルサラをボーカリストとして迎え入れ新体制となりグループ名を「QUEEN」と改名、同時にインド系であることにコンプレックスを抱いていたファルーク・バルサラは正式な手続きを踏んで芸名としてではなく実名を「フレディー・マーキュリー」へと変更しました。

デビューすると瞬く間にQUEENのレコードは売れ業界の記録を塗り替えてゆくが順調な音楽活動の裏でフレディ・マーキュリーは自身のバイセクシャルやHIVなどの問題に悩まされてゆくのであった。

 

 

映画の感想

事実に基づいて作られた映画で物語はクイーンのデビューから1985年に開催された20世紀最大のチャリティーコンサート『LIVE AID』(ライブエイド)の参加までが描かれています。

映画の最大の目玉となる『LIVE AID』の20分に及ぶライブのシーンは現在残っている実際のライブ映像にかなり忠実に製作されていておそらくステージ上のメンバー以外のライブスタッフの動作までビデオなど記録が残っているものは全てトレースしてるんじゃないかと思われるほどでブルーレイが出たらきっちり比較してみたいと思います。

YouTubeで当時のライブ映像を見た限りではカメラアングル等の違いはあってもスタッフがフレディにマイクスタンドを渡すタイミングやステージ上でのパフォーマンスなど映画で観たままの印象だったので恐らくですが秒単位で合わせてありそうです。

 

映画では1985年の『LIVE AID』の段階で既にフレディはエイズに冒されていてメンバーたちだけにはには自分がエイズである事を告白し、その事で眉をひそめたり同情したりはしないでくれと頼みます。(実際にはエイズと判明したのは1987年頃だと言われています)

 

現代ではバイセクシャルをカミングアウトする有名人もいて世間の理解も進んできていますが、この頃はエイズというものがようやく分かってきたばかりで同性愛に関してしても世間の理解が全くといっていい程無い時代でした。

実際にメディアなど世間ではフレディはエイズではないかと報じられる度に噂を否定し亡くなるまで公言しませんでした。

今回のこの映画化にしても今の時代だからそういった問題にまでようやく踏み込めたという気もしますが映画ではその後のつらい闘病生活などは全く描かれません。

 

不満があるとすれば物語の最初から最後まで名曲に頼りすぎって事ですかね。

冒頭から10数分くらいでフレディがバンドデビューしてそこからトントン拍子にスターにのし上がっていってレコーディング風景やライブシーンを何度となく見せられる訳ですが、実際のQUEENがそうであったから仕方がないのでしょうが終盤近くまで大きな挫折やメンバー同士の衝突とかそういう展開が殆ど無いんですよ。音楽に関してはこいつら順調すぎるんですよ。

「ブレイクフリー」という曲でイギリスのテレビドラマのパロディーでメンバー全員が女装して出てるPVを作って本国イギリスじゃウケたのですがアメリカじゃギャグが通じずゲイだなんだと叩かれまくって放送禁止にする放送局まで出てきて落ち込むところがあったくらいでそんな程度でしたし

 

あとクイーンは日本公演で物凄いファンの歓迎を受けてからフレディは親日家になってイギリスの自宅でも着物を羽織ったり日本製の湯飲みでお茶を飲んだりするようになり、日本語の歌詞で歌まで歌ったりしてます。ですので日本のライブシーンとかやってくれるんじゃないかと期待してたのですが、ライブで回った各国名がテロップに流れただけでスルーされてしまいました。そこは残念でしたね。

 

この映画をおすすめ出来るかといえばQUEENのファン以外が観て楽しめるかどうかは微妙ですね。逆に年季の入った濃いファンが観てもあちこち不満が出てきそうなところですが、一番の見どころはやはりラミ・マレックのフレディを研究し尽くした超そっくりな演技です。

ただ真似るのではなくなぜこういう動きをするのかというところから役に入っていってるそうで、まるでイタコのようです。

そしてフレディーが似てるというところばかりに注目されてますが、ギターのブライアン・メイやドラムのロジャー・テイラーもかなり似てます。

 

 

 参考映像

www.youtube.com1985年の「LIVE AID」の映像。衛星同時生中継で世界84カ国に中継するという当時の最先端技術をつぎ込んだフェスでした。

QUEENの持ち時間は20分でしたが7万2千人の観客を一気に巻き込んで合唱させてしまう歴史に残るライブパフォーマンス今回の映画のクライマックスともなったライブ

 

 

www.youtube.com「ブレイク・フリー」 (自由への旅立ち) アメリカではこのプロモーションビデオが大不評でした

 

 

www.youtube.com「ボヘミアン・ラプソディ」コーラスに聴き入るべし

 

www.youtube.com「輝ける日々」フレディ・マーキュリー晩年のミュージックビデオ 見る影も無く痩せ細って以前のような激しい動きも一切無い。

 

 

「ボヘミアン・ラプソディ」の日本語訳歌詞

Is this the real life?
これは現実なのか
Is this just fantasy?
それともただの幻か
Caught in a landslide
まるで地滑りに遭ったようだ
No escape from reality
現実から逃れることは出来ない
Open your eyes
目を開いて
Look up to the skies and see
空を仰ぎ見るがいい
I'm just a poor boy, I need no sympathy
僕は哀れな男 だが同情は要らない
Because I'm easy come, easy go
いつでも気ままに流離(さすら)ってきたから
A little high, little low
いいこともあれば 悪いこともある
Anyway the wind blows, doesn't really matter to me, to me
どっちにしたって 風は吹くのさ僕にはたいしたことじゃない

Mama, just killed a man
ママ たった今、人を殺してきた
Put a gun against his head
あいつの頭に銃口を突きつけて
Pulled my trigger, now he's dead
引き金を引いたらやつは死んだよ
Mama, life had just begun
ママ 人生は始まったばかりなのに
But now I've gone and thrown it all away
僕はもう駄目にしてしまった
Mama, ooo
ママ ああ ママ
Didn't mean to make you cry
ママを泣かせるつもりじゃなかったんだけど
If I'm not back again this time tomorrow
明日の今頃になって 僕が戻らなくても
Carry on, carry on, as if nothing really matters
今のままで生きていって、まるで何事も無かったかのように


Too late, my time has come
もう遅すぎる 僕の最期が来た
Sends shivers down my spine
体中を震えが走る
Body's aching all the time
体中が苦痛に責めたてられる
Goodbye everybody - I've got to go
さようなら みなさん 僕はもう行かなくては
Gotta leave you all behind and face the truth
あなた方の元を離れ 真実と向かい合う時だ
Mama, ooo - (anyway the wind blows)
ママ ああ ママ
I don't want to die
僕は死にたくないよ
I sometimes wish I'd never been born at all
時々 考えてしまうよ、いっそのこと生まれてこなきゃよかった

I see a little silhouetto of a man
1人の男のシルエットが小さく映る
Scaramouch, scaramouch will you do the fandango
スカラムーシュ 道化の者よ ファンダンゴを踊っておくれ
Thunderbolt and lightning - very very frightening me
雷鳴と稲妻ーとても恐ろしい
Gallileo, Gallileo,
ガリレオ ガリレオ
Gallileo, Gallileo,
ガリレオ ガリレオ
Gallileo Figaro - magnifico
ガリレオ フィガロ~貴き人よ

But I'm just a poor boy and nobody loves me
He's just a poor boy from a poor family
Spare him his life from this monstrosity
彼は貧しい生まれの哀れな男この怪奇な運命から命を救ってやろう
Easy come easy go - will you let me go
気ままな人生を送ってきたんだ 僕を逃がして
Bismillah! No - we will not let you go - let him go
「神に誓って お前を逃がしはしない」ー 彼を逃がしてやろう
Bismillah! We will not let you go - let him go
「神に誓って 逃がしはしない」ー彼を逃がしてやれ
Bismillah! We will not let you go - let me go
「神に誓って 逃がすわけにはいかない」ー 彼を逃がしてやれ
Will not let you go - let me go (never)
「いや 逃がさない」ー僕を助けて
Never let you go - let me go
「いや絶対にダメだ」ー助けて
Never let me go - ooo
No, no, no, no, no, no, no -
ノーノーノーノーノーノー
Oh mama mia, mama mia, mama mia let me go
ママ ママ 愛するママ 僕を助けて
Beelzebub has a devil put aside for me
魔の王ビールズバプよ 僕から悪魔を取り除いてくれ
for me
僕の為に、
for me
僕の為に

So you think you can stone me and spit in my eye
それじゃ 僕に石をぶつけ顔につばを吐きかけようと思ってるんだな
So you think you can love me and leave me to die
僕を見殺しにしてそれでも僕を愛していると言うつもりか
Oh baby - can't do this to me baby
ああ 君がそんな仕打ちをするなんて
Just gotta get out - just gotta get right outta here
すぐに逃げ出さなくては、今すぐ ここから逃げ出さなくては

Ooh yeah, ooh yeah
Nothing really matters
何もたいしたこと無い 
Anyone can see
誰もが知ってることさ
Nothing really matters - nothing really matters to me
たいしたことじゃない本当に僕にはたいしたことじゃないさ

Anyway the wind blows...
どっちみち 風は吹くのさ

 

 

まとめ

製作発表から8年ついに公開となったこの映画。エンディングのスタッフロールまでクイーンの名曲ずくしでスタッフロールが始まっても誰も席を立ち上がりませんでした。いったい映画を観に行ったのか音楽を聴きに行ったのか妙な気分にさせられる映画でしたがリアルタイムでクイーンを聴いてた世代には是非おすすめです。

それでは以上、レビュー『映画『ボヘミアン・ラプソディ』あらすじ・感想 今、QUEEN(クイーン)が蘇る』でした。